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「アカウントを作成する」のアカウントの意味を深掘りしてみた

タブレットを手に作業している写真

アカウントの本来の意味は『口座』

 実生活上では、きちんと調べて理解しないとやらないようなことを、ネット上では、なんとなく始めてしまうって、あるように思います。

 「アカウントを持つ」というのが、そのひとつです。ネット上のでは、「みんなわかっているよね」みたいな雰囲気になっていて、普通に遭遇しますよね。でもこのカタカナ言葉の使い方には、私的には、ちょいと違和感を覚えます。

 英語の”account”には、口座という意味がありますから、アカウントを登録するというのは、お堅い表現で日本語にするなら、「口座を持つ」ということです。

 同じネット上のサービスでも、日本のものは、「利用登録」とか「ユーザ登録」という言葉を多く見かけますが、逆にこれらを英訳すると「アカウント登録」になる場合が、多々ありそうです。

 例えば、ユーザ登録をそのまま直訳して”user registration” とすると、意味は通じるでしょうが、”account”という言葉にある、取引するニュアンスが抜け落ちてしまうように思います。

 ということは、海外(英語文化圏)では以下のようになります:
 

欧米人達は、ネット上のさまざまなサービスに登録するのも、リアルの銀行口座を持つのも、同じ感覚でアカウントの登録をしている。

 ネット上のサービスで「アカウントを作成する」というのは「口座の開設」と同じ意味だと言われると、登録の際にもう少し慎重になるかも知れません。

 実生活上では、例えば銀行に口座を持つ場合に、ひとつの銀行にたくさんの口座を持つなんて面倒なことはしませんよね?でも、ネット上はそれをやってしまう方が、特に私の年代に近い方々にとても多いようです。

 特によく見かけるのが、Googleのアカウントです。

 Googleは、ネット上でさまざまなサービスを提供していますが、それらを使い始める度に新しいアカウントを作成してしまい、その結果、本来連携されるべき機能が、そうはならずに、何が何だかわからない状態になってしまうのが、ひとつのパターンのようでもあります。

メールアカウントの場合のアカウントは、どうなの?

 Googleの場合は、Gmailもあるために尚更わかりにくい、という面はあるように思います(詳しくは、GoogleアカウントとGmailアドレスの違い』)。

 話は少し飛躍しますが、日本語の口座という言葉は、何も銀行口座という場合だけではなくて、ビジネスシーンでもよく出てくる言葉です。

銀行の建物正面の写真
銀行口座の口座もアカウント

 会社間での取引関係があることを「口座がある」と表現したりします。これは、経理を学んで帳簿のイメージがある人には、すぐに理解できる言い方だと思いますが、要は継続的な取引をするために必要な記録が記載される場所が、帳簿上に確保されていること、それが口座(アカウント)があるということです。

 メールアカウントも、これと同じイメージです。会社名はアカウント名(@の前の文字列)、帳簿をメールサーバーと置き換えてみれば、分かりやすいと思いますが、いかがでしょうか?

 以前は、インターネット接続業者と契約する際に、最初に決めることのひとつがメールのアカウント名でした。@の前の部分だけを指してアカウント名となっていることに注意しないと、ワケがわからなくなるのですが、そんな経験はないでしょうか?

 このように、メール『アカウント』の登録というときは、サーバーに場所を確保することで、そうすることによって使えるようになるのが、メール『アドレス』(@以下の文字列も含む)です。

 できあがったメールアドレスは、世界にひとつしかありませんので、それを名前の代わりのID(個人を特定するもの)として、さまざまなネット上のサービスのアカウントの登録に使うようになっているワケですね。

日本語のアカウントと、英語のaccountとでは、使い方が異なる?

 日本語に対応する言葉がないために、カタカナ言葉にして使うというのはよくあることですが、アカウントの場合には、どうやらあてはまらないようです。

 私が、この言葉の使い方に違和感を覚えるのはそのためです。

 そうはいっても、SNSのような趣味で使うようなサービスで、いきなり「口座を開設しますか?」と聞かれてしまっては、ドン引きしてしまいますよね?

 なので、これらの場合には、「ユーザ登録しますか?」ぐらいが適当のように思えますが、これが実は、あながちそうでもないのです。

 その理由は、英語で「アカウントを作成しますか?」というのと、「ユーザ登録しますか?」というのでは、使い分けられているからです。

 例えばTwitterやFacebookもそうなのですが、クレジットカードの情報を入力して、広告などの有料機能を使い始めることができるようになっている場合には、これは「アカウントを開設しますか」のほうが適切ですし、実際そうなっているはずです。

 というか、そうした有料サービスがあることも含めて、アカウントという言葉をあえて使っていると考えた方がよいと思います。

 そうすると、ネット上で提供されている、日本のサービスはどうなっているかというと?

 なんだか、そのあたりはぼんやりとさせておこう的な雰囲気が、漂っています。

 アカウントという言葉の使い方にも、雰囲気を大切にする日本と、明確性を大切にする英語圏という違いが出ていると考えると、オモシロイですよね?
 

まとめ

 アカウントの意味を権利だと説明しているサイト(例:ウィキペディア)を見かけますが、権利には当然のことながら、義務が漏れなくついてきます。

 また、口座を持つということは、記録がついて回るという理解も必要なのではないかと、私は考えています。

 最近また、バイトテロ動画が話題になっていますが、 中には若気の至りでは済まされないようなものもあるようで、ちょいと残念です。

 インターネット上で提供されているさまざまなサービスは、機材さえあれば気軽に使えるのがいいところですが、逆に「あまりに無頓着すぎないか?」と思ってしまうことがあるのは、私の年代だからでしょうか?

 いずれにしても、パスワードの管理も含めて、誰もが気軽に使えるような、例えば自転車のような便利ツールとして定着するまでには、まだまだ考えるべきことがたくさんありそうですね。

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