『異文化スタイル』へようこそ!

 インターネットが普及したおかげで、私たちは日々、様々な考え方や自己表現に接することができるようになりましたし、自分でも発信できるようになりました。

 発信する手段も、文章だけではなく動画や音声まで、よりどりみどり状態。そしてそれらを通してダイレクトなやりとりが、いとも簡単にできてしまいます。

 少し前のことになりますが、『アイヌ学入門(講談社現代新書)』という本を読み始めたら、冒頭部分で素晴らしい一節に出会いました。

 それは、世界を単一化するようなグローバリズムでもなく、かといってかたくなに自分たちの民族や伝統を絶対視するでもない、その中間があってもいいのではないか、という問いかけです。

 目が覚める思いでした。その一節をお借りして、今では私は、以下のように考えています。

 『異文化と遭遇したら、それを自分と混ぜてみることで、相互理解と相乗効果の道が開ける。そもそも文化とはその営みの果てしない繰り返しで、その結果は、ハッキリとした境界線ではなくて、むしろグラデーションである』
 
 この考えを延長していくと、身近なところでも、普段の人付き合いにも大きく影響するのではないでしょうか?「この部分が嫌い」を「その人の文化のほんの一部分にすぎない」と捉え直すと、なんだか随分とスッキリとしてきますし、お若い方々の文化もちょっとは取り入れてみようかな、と思えてきます。

 ま、トシを取るというのは、こういうことなのかも知れませんが、ね(笑)

テクノロジー

イヤフォンが通訳に変身?Google Pixel Buds 登場

By |10月 10th, 2017|テクノロジー|0 Comments

ちょうど2年前のことですが、Skype に通訳機能が登場したという記事を投稿しました。

一度使ってみたいと思いながら、機会がなかったのですが、現在は日本語にも対応しているようなので、一度その実力の程を確かめておかなければなりませんね(滝汗。

さて、それから2年経過して、今度はGoogle 社から、通訳機能付きのイヤフォンを発売するというニュースが流れてきました。

英語では “translation(翻訳)” という言葉を使って紹介されていますが、アメリカでは、通訳者も翻訳者も “translator”とするのが一般的で、日本やヨーロッパのように区別されていません。実際は、デモンストレーションされている通りで、人と人との間に入って言葉を置き換えているので、日本語的には通訳です。

 

◆ 機械翻訳から AI 翻訳へ

通訳・翻訳を仕事にしてきた私としては、「ついにここまで来てしまったか」というのが正直な感想ではあります。1990年代の後半だったと思いますが、機械翻訳システムの開発現場に入ったことがありますが、当時の印象としては、実用化までは相当に時間がかかるだろう、ということでした。

最近、コンピュータによる翻訳能力が急激に伸び始めたのは、AI(人工知能)開発の分野で大きなブレイクスルーがあったからなのだそうです。以前は、「機械」翻訳といわれていたように、人間が翻訳するための論理構造をあらかじめコンピュータに与える(プログラムする)ことで、翻訳しようとしていたのですが、AIを使うようになったためにコンピュータが学び始めるということが始まったのだそうな。

 

◆ 通訳機能は、Google アシスタント機能の一部

未知との遭遇、AI面接編

AI面接のイメージ画像企業の採用担当者が、AI(人工知能)になる、しかもPepperが面接する?

さすがにこのニュースを目にしたときは、驚きました。

私のAIのイメージはあくまで黒子。コンピューター上で提供されるサービスの裏に隠れていて、目に触れるものではないと、勝手にそう考えていました。例えば、高速道路のサービスエリアや商業施設のレストラン街などでAIが活躍し始めているそうですが、これは人で混雑する場所での誘導に使うことで、待ち時間を最小限にするというもの。いい感じですよね?

でも面接となると、まさに異次元の世界、未知との遭遇レベルです。

最近の学生さん達は、就職活動に備えてキャリアカウンセラーの力を借りたり、セミナーなどに参加して就職活動に備えるようですが、AI面接の準備って、どうするのでしょうかね?ちょいと気になったりします。面接の時に自分の前にいるのが、Pepperだと想像すると、私なんかは、言葉数が大きく減ってしまいそうです。慣れ親しんだ状況の外側にいる時って、自然にそうなりますよね?もちろん、そんなことは計算のうちに入っているのでしょうが。

AI 翻訳、使ってる?

人工知能翻訳のイメージ画像翻訳を生業としている私が、こんな話をするのはおかしいのではないかと思われるかもしれません。でも、便利なものは便利。使わないのは、もったいないです。

コンピュータを使った翻訳は、機械翻訳と呼ばれてきましたが、これはそろそろ名前をAI翻訳と改めた方が良さそうな感じです。基礎となっている技術に大きなブレイクスルーがあったようですし、その能力が急激に進歩しているというのがその理由です。

身近な具体例を挙げるなら、フェイスブックでしょう。

私は、英語以外の言語を母国語とする人達ともフェイスブックでつながっていますが、英語や日本語以外の言語で書かれた投稿については、ワンクリックで英語に翻訳するように設定してあります。使ってみると、まずその翻訳の速さに驚きますし、訳文を読んでいても違和感を覚えることはあまりありません。日本語への翻訳は使っていませんが、かなり役立つレベルまで来ているのではないでしょうか?