犬と犬が写ったスマホ

絵文字に自撮りが加わって気付いた、写真にまつわる異文化

 iPhone の絵文字が70ほど増えるのだそうな。

 絵文字が出てきた頃は、「デバイスの種類で表示されるものが異なるので使わない方がいい」という感じだったと思いますが、今では随分と統一化が進んでいるようですね。おかげで、Twitter とかでもパソコンから気軽に絵文字を打ち込めるようになりました。

 たまたま今日は、新たに追加される絵文字を紹介するライブ動画をながめていたのですが、気になった絵文字がこれ。地鳥(あら変換しないわ、英語はselfieが登録されているのに)じゃなくて、自撮りの絵文字。

 みなさんの周囲では、自分の写真を撮る人が増えてますか?私の年代では、まあほとんどいません(笑)。で、お若い人達でも、例えばfacebookとかで自分が写っている写真を投稿している人って、まだあまりいないように思います。

 でも海外の友人達は、自分を含めた家族の写真などを投稿している人がすごく多いです。逆に、どこで何食べました的な投稿は少ない。いかがでしょう?これ、たまたま僕の周囲がそうなっているだけなのかな?

 写真に関連したことで思い出すのは、カナダの高校にいたときのこと。生徒の顔写真を載せた Yearbook が毎年作成されるのですが、写真に写っている全員が全員、斜めヨコを向いて微笑んでいたのは驚きでした。

 で、「小さい頃に微笑む練習をさせるんだ」と聞いてさらに驚いたモノです。日本は違いますよね?今でもそうだと思いますが、正面を向いて生真面目な顔で写るのが、あたりまえです。

 最近思うのですが、小さい頃に「当たり前のこと」として教え込まれたことって、大人になった自分たちの行動を知らず知らずのうちに規定してしまう縛りのようなものになっているのではないでしょうか。

 怪我や病気をしないためとか身を守るためのことも含めて、誰にいつ教え込まれたのかは記憶の奥にあって思い出せないようなことが、たくさんあると思ます。写真にどのように写るかなんてどうでもいいことですが、でもこうしたことが現在の行動に、少なからず影響を与えているように思います(それだけが自撮り写真が広がらない理由だとは思いませんが)。

 よく「日本人はシャイだから」といいますよね。確かにそうかも知れません。

 でも海外から、自分たちとは異なるいわば異文化が入ってきた時に、それを取り入れる人達に否定的な感情を抱いて、さらにはある種のレッテルを貼ってしまうということになると、私としてはいただけません。

 日本人は、異質な文化を自分達風に取り入れることが得意技だったはずなのに、それがいつのまにか逆転しているように思えてならないのです。絵文字は、英語でも “emoji” です。

 あ、「デバイスが異なると表示が異なるから・・・」、なんていう巷のハナシに流されてしまったのは僕自身なのですが、ね(滝汗)

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