ベータ版を公開して、走りながら考えるのがアメリカン
ライブ動画系のプラットフォームの話題がにぎやかですが、Blab(ブラブ) はご存知でしょうか? 私は、Periscope を知ったのとほぼ同じタイミングでこのサービスを知って、以来チョロチョロと出入りしています。
Blab は、4名までが同時に入って「公開で」ディスカッションできる仕組みです。左のリンクは、2名で配信していますが、番組として定期的に配信されるものも出始めました。
複数の人がひとつの画面に集まって、それを公開するということだけでも十分新しいですが、Blabは、視聴者も含めてお互いが顔見知りになるような仕掛がたくさんあるところが特徴的なプラットフォームになっています。
そんなせいもあってか、ソーシャルメディア業界では影響力の強い人(influencer)として名前が通っている人達が多く出入りしていて、直接話を聞くことができてしまいますし、4名の中に入って、質問だってできてしまいます。
ところがこのBlab、なんとまだ開発中のβ版なんです。なので現在のところ利用料もかかりません。バグらしきものに遭遇した場合は、開発チームに連絡できるようになっています。
日本でも、こうしたやり方でネット上のサービスを開発をしている例って、あるのかな? 私なんかは、こうしたBlab のやり方を見ていると、『走りながら考えるのがアメリカン、考え尽くしてから用意ドンするのが日本』というのを思い出します。
ネット上で提供可能なサービスは、パソコンの性能と回線速度の向上に伴って、このBlabのように新しいことがどんどんと登場してくるはずです。なので、今現在の品質では多少の不都合があっても、数年後には大化けしている可能性が多々あります。Skypeが、そうですよね?声が途切れることがあって、ちょいと使いにくかったあのSkypeが、今では通訳機能付きです。
これは私自身の反省も含めてなのですが、私達には、一度製品として世の中にでたものは「ずーっとそのままだ」という感覚の人が多いように思います。でも、ことインターネット上のサービスについては、その感覚から離れておかないと、もったいないことになりそうです。
あ、でもアメリカのほうが進んでいると言いたいワケではありません。考えながら走ることとの引き替えになっているのは、安定感だと思います。
なので、どちらがどうというワケではありませんし、人がやっていることを丸ごと真似してみても、うまくいかないことのほうが多いはずです。
でも、人がやっていることをよく理解したうえで、自分なりのやり方と混ぜてみる、これならどうでしょうか?テクノロジーから農業、宗教まで、日本をそんなふうにながめてみると、オモシロイ。
このBlabを使ってみて、改めてそんなことを考えさせられました。