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今年のAppleイベントと、自分であることと。

◆ なんとジョブズ氏の肉声で始まった、今年のAppple のイベント

 昨日の Apple社のイベントは、動画を観た人も多いのではないでしょうか。

 私は、ライブ配信で見ていましたが、Beatles の”All you need is love “をバックミュージックに、晴れ晴れとした表情の人々が会場に向かう姿がまず印象的でした。そして暫くの沈黙のあとに流れてきたのは、なんと故スティーブ・ジョブズ氏の肉声。生前に、社員達に向けて話したもののようです。

“So we need to be true to who we are and remember what’s really important to us.  That’s what gonna keep Apple to happen. That keeps us us.”

 「(社員ひとりひとりが)自分自身でいることが、Apple の Appleたる所以である」みたいな感じですが、こうなるともう、目を離すことはできません。2時間近いビデオでしたが、仕事をそっちのけで最後までいっきに観てしまいました。

 このイベントは毎年の恒例となりましたが、今年はいつになく、「なぜ自分たちはこうしているのか」のかに重きが置かれている印象でした。

 完成した Steve Jobs Theater のこけら落としという意味もあるのだろうぐらいに思いながら、新製品の紹介を眺めていたのですが、最後の iPhone X (テン)が紹介されて、意味がようやくわかりました。

 今年は、Apple がスマートフォンという新しい概念の製品を世に送り出して10年になるのだそうな。そして次の10年に向けてApple社が世の中に問う製品として紹介されたのが、 iPhone X(テン) だったのです。

 何が新しいかというと、なんとユーザの顔を認識する機能が実装されているといいます。スマホを使うときって、持ち上げて自分の顔にスマホを向けるのが自然な行動ですよね?

 そうすると、iPhone X は、自動的に認識機能が働いて本人かどうかを確認します。しかも、暗がりであろうと、帽子をかぶろうと眼鏡をかけようと、ちゃんと本人を認識するとのこと。もちろん写真で誤魔化すなんてきとはできません。

 まさに顔パスですが、そんな機能が、スマホの中に収まってしまったのですね。

Apple 2017 イベント録画へのリンク
2017 Apple Event動画へのリンク

 ところで、私が Steve Jobs 氏の大ファンになったのは、Walter Isaacson 氏による伝記を読んでからです。出版されてしばらく経ちますが、今でも車での移動中に、CDで繰り返し聞いています。

 そんなこともあって、流れてくる映像を眺めながらも、冒頭のジョブズしの言葉が、私の心のどこかで反芻されていたようです。

 彼自身は、何をもって「自分自身である」と考えていたのでしょうかね?

 真の自分であることって、考え始めると、これがとてつもなく難しいことです。コーチを前に話してみても、これが正解と思えることは、そう簡単に出てきませんし、また、正しいと思ったこともその時々で変わっていくものだと思います。

 そんなことをぼんやりと考えながら見ていたのでしょう。ライブ配信の終了間際になって、ジョブズ氏の言う自分自身でいることの鍵は、オープンさではないか、という考えがふと思い浮かびました。

 実は、Isaacson 氏による伝記には、彼が執筆を引き受けることになった経緯も書かれているのですが、「自分には、隠し立てをすることは何もないし、書かれた内容について口出しをするもりは、一切無い」と ジョブズ 氏は話したと言います。病がかなり進行してからの事だったようです。

 自分の気持ちや感情を素直にオープンにすること。

 私たち日本人(特に男性)は、感情は抑えるべきものとして教わってきたし育てられてきました。それは、感情のままに行動すると周囲の人達と衝突するからですよね?

 でも、自分が気持ちをオープンにするということは、相手がオープンにしたときにそれを受けとめることができる(あるいはできなければならい)と考えると、気持ちや感情をオープンにしても、一時波風が立つにせよ、それが必ずしも衝突になるとは限らないはずです。

 晩年の Jobs は、そうした人達に囲まれていたのかな?そんなふうに思った、今年のイベントでした。

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