フェイスブック広告を使ってみて、気付いたこと。

◆ 広告とはいっても双方向なのがミソ

 「フェイスブックのビジネスページには、広告が効果がある」という話を、最近あちこちで耳にしませんか?

 「広告」という言葉を使うと、それだけで避けて通りたいと思う方が多いかもしれませんが、フェイスブックの場合の広告とは、「有料投稿」のことです。

 みなさんがフェイスブックのホームを開いて、友達の投稿を見始めると、画面に最初に表示される投稿のふたつ目は、いつもこの「有料投稿」になっているのですが、気がついていたでしょうか?

 そうなのです。友達の投稿に混じってフィードに表示されても、それとは気付かない場合もあるほど自然に入ってくるのが、フェイスブック広告の特徴のひとつ目。

 そして、表示されるのは投稿ですから、それに対して、「いいね」をしたりコメントを返したなど、なんらかのアクションを返すことができるようになっている点が、特徴のふたつ目です。

 旧来メディアの一方通行の「広告」に慣れ親しんでいる私たちにとっては、フェイスブック上の双方向の広告は、まさに異文化です。

 私がフェイスブックの有料投稿を使い始めたのは、今年に入ってからです。まだそんなに経験値があるわけではありませんが、その仕組みや機能を知れば知るほど、いかに自分が旧来型の考え方に凝り固まっているかを知ることにもなりました。

目的意識のイメージ

 考えてみれば、マーケティング(市場を創造するという意味)という分野も、洋物文化です。まずは、「ゴールがないと始まらない」と、発想を切り替えてみて、ようやくフェイスブック広告の基本的な仕組みを理解し始めたように思います。

◆ 洋風のゴールと、和風の道

 話は少々飛躍しますが、「ゴール」という言葉について。

 到達点という意味に加えて、西洋の場合は、ピンポイントな意味もあるのではないかと、最近私は感じています。

 分かりやすいのはスポーツです。狭いゴールに向かって組織が戦略を持って向かっていくもの、それが西洋でいうゴールの意味に少なからず含まれているのではないかな、と思うのですがどうでしょうか。

 サッカー、フットボール、バスケット、野球、全てゴールは小さいですよね。そう考えるとマーケティングもピンポイントでペルソナを設定しますし、関連して、コンバージョンという言葉もネット・マーケティングを学び始めると、必ず出会う言葉なのですが、わかりにくい部分だと思います。

 ところでアメリカでは、フェイスブックのビジネス活用を専門にしているプロのコンサルタントがたくさんいるようです。本も出ているので、私のお気に入りをふたつ紹介すると

“The New Relationship Marketing: How to Build a Large, Loyal, Profittable Netweork Using the Social Web”と、

“Give: The Ultimate Guide To Using Facebook Advertising to Generate More Leads, More Clients, and Massive ROI”. の2冊です。

 著者のMari Smith 氏、Nicolas Kusmich氏は、どちらもフェイスブックのビジネス活用で良く知られているようです。

 この2冊に限ったことではないのですが、コンサル系の本を読んでいると強く感じるのは、やはり「まずはゴール(あるいは目的)」を決めようということです。

 最近になって思うのは、このゴールを決める感覚は、日本的には、「道を選ぶ」感覚なのではないか、ということです。決意して道を選ぶと、自ずとゴールが見えてくる日本。アメリカ的には、ゴールを決意すると、道が見えてくる。

 私の年代だからかも知れませんが、フェイスブックでの広告を体験して、そんなことにふと思い至った次第です。

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