私は、ソーシャル・メディアは、いろいろな意味で異文化のオンパレードだと思っています。

socialm

フェイスブックやツイッターといった洋物(笑)と、アメブロや mixi のような和物(笑)とでは、随分とちがった様相ですが、特に大きく違うと感じるのが、洋物のほうは自己責任で使いましょうということが、ハッキリとしていることです。

もちろん私は、洋物派です。アメブロや mixi も使っていたことがありますが、どうも性に合わないようです。

その理由ひとつは、いろいろな機能がてんこ盛り状態だということ。オンラインゲームやそれに関連したサービス(?)からニュース、お笑い配信まで何でもありというところが、まさに日本的……といえばそうなのでしょうが、私的にはどうもスッキリ感がない。まあ、私の年代が年代ということもあるとは思います(汗)。

対してフェイスブックのほうは、そうしたことは全く感じません。ゲームひとつをとっても、「使いたければありますが、第三者による提供ですよ」ぐらいの軽い感じですし、「自己責任でどうぞ」とハッキリとしているところも含めて、私にとってはシンプルでわかりやすい。

で、こうした違いの結果が思わぬ所に出ていると、私は考えています。それは、アカウントの凍結。和物のほうは匿名利用可能ということもあって、タテマエとしては18歳以上向けでも、実際には中高生達も使っているようです。なので正規の(?)大人ユーザとしては、そうしたことも考慮して、利用規約を守ることがとても重要だということはわかります。ここまではいいんです。でもそのために、メッセージのやり取りまでチェックされている(らしい)となると、どうでしょうか?チェックするならするで、そのように利用規約に明示されていればいいのですが、どうもヴェールに包まれているような感じで、ハッキリしない。「まあまあ、そのあたりは……」的にしてあるあたりが、いかにも日本的だと感じます。

こうした本人達(この場合は未成年の生徒達)には見えないところで、「守ってあげる」ような仕組みには、もうひとつ別のマイナス面があります。それは、知らず知らずのうちに守られてきた人達が、こうした仕組みから一歩外に出たときに、勘違いをしてしまう可能性が出てくることです。

「Twitterの広告だから大丈夫」と盲信してしまい、被害が広がった下の例は、その典型ではないでしょうか。

これ、アメリカでは考えられません。アメリカでは、その広告を信用するかどうかは、あくまで自己責任で、たとえ大新聞に掲載されている広告でも同じ事です。日本では、トラブルになった広告を掲載した新聞社を訴えたというニュースが聞こえてくることがありますが、それは日本的な感覚で、アメリカでは耳にしたことがありません。そうしたことがまかり通るようであれば、訴訟社会のアメリカのこと、恐ろしくて広告の掲載なんてできなくなってしまいます。

自己責任が原則のアメリカとバランス重視の日本、背景にある文化が全く異なるのです。

ソーシャルメディアの歴史はたかだか十年とちょっとしかありません。フェイスブックひとつをとっても、スタートした頃からとは随分と変わったようですし、使う側としても、接し方が変わってきたはずです。和物とか洋物とかは、どうでもいいことかも知れませんが、「どちらもまだまだ成長期なんだ」くらいの感覚で使うほうが良さそうです。

 

Next Page