パスポートを手にすると、なんだかワクワクした気持ちになってくるのは、僕だけではないと思います。

私たち日本人は、パスポートさえ取得すれば気軽に旅行できる国がほとんどです。気軽にというのは、フライトの予約さえできれば、「事前に査証(ビザ)を取得しなくてもいい」からです。

2273でも日本人のように恵まれた状況にあるのは、先進各国を中心に一部の国に過ぎません。最近、アジアの国々から日本への観光客が増えているのですが、これはビザの取得条件を緩和したことも大きな理由のひとつなのだそうです。観光旅行であっても、事前にビザを取得しなければ飛行機に乗ることができないというのは、大きな負担だと思います。

日本人は恵まれているということになると思いますが、では、日本人であることを証明するものは何か、ご存じでしたか?

「そりゃあパスポートでしょう!」という答えが聞こえてきそうです。確かにパスポートは海外に出たときに「これこれの人は日本人ですよ」、と日本国がお墨付きをしてくれている書類です。では、日本国政府は、何をもってあなたが「確かに日本人である」ということを確認したのでしょうか?

それは戸籍。パスポートを申請するときに戸籍謄本を提出しましたよね?この戸籍という制度は、世界的には珍しく、日本以外では韓国と台湾ぐらいにしか見当たらないのだそうです(『外国人と法第二版』有斐閣)。台湾と韓国に同様の制度が見られるのは、歴史的な背景によるもだと推測できますが、韓国は2008年に家族単位で管理する制度を廃止したようです。

日本人としては、全国民の血縁関係を夫婦と子供を単位とした公的記録として保管していて、それに名前が載っていることが日本人であることの証明になる珍しい国だということは、知っておくと、日本を語る時に役立ちます。参考までにアメリカの場合ですが、アメリカで生まれた場合にはそのことがアメリカ国籍であることの証明になるため、出生証明書を提出してパスポートを申請します。

visatop1日本のパスポートとアメリカのパスポート、その役割はどちらも同じです。でも目には見えない部分(と言っていいと思います)が、それぞれが発行される拠り所が全く異なるというのは、オモシロイ点だと思います。国籍という、生まれた直後から一生ついて回ることの決まり方からして違うのですから、一見同じように見えても実は中身や考え方が全く異なるようなことが、たくさんありそうです。

私は、仕事上アメリカでの滞在が長かったおかげで、随分といろいろなことを学ばせてもらいました。その時は気付かなかったことも、時を経た今になって、「あ、あれはこういう事だったのか」と気付くこともあります。

このページをお読みのみなさんには、どこかの国で、是非とも異文化体験をしていただきたいものですが、外国に長期間滞在しようとすると、ビザの問題が常について回ります。ビザの制度は、国によって大きく異なるようですが、ビザとはそもそも何なのか的なことについては、共通する部分だと思いますので、興味があれば、『続・ビザ申請は異文化の香り』(A4全7ページ、pdfファイル)に目を通してみて下さい。左上の画像をクリックすると、ファイルが開きます。

私は、正直なところビザに関しては苦労もしました。でもその分かなり突っ込んだところまで学ぶ機会を得ましたので、『~異文化コミュニケーターが語る~アメリカのビザ制度 2016年版』(A4全24ページ、pdfファイル)を作成しました。ご希望の方は、お手数ですが、お問い合わせのページからご請求下さい。

 

Next Page