スマホとSIM、海外では別売りがあたりまえだった

その昔、電話は電話会社からレンタルするものでした。電気店で好みのデザインの電話を買うことができるようになったのは、電話がダイヤル式からプッシュ式(懐かしい言葉です)に替わって暫く経ってからのことです。覚えている方は、僕の年代に近いと思います(笑)。

携帯『電話』も、電話会社から買うしかありませんでした。電話会社の数が増えて、選ぶことができる携帯電話の種類も増えましたが、売っているのは電話会社です。

この状態が、スマホになって変わり始めたのはご存じでしたか?

スマホは、電気店で『どの電話会社とも関係のないもの』を買うことができるようになりました。そしてそれをきちんと設定すれば、コンビニなどで提供されているWiFi接続を通して、メールのやりとりをしたり、ツイッターでつぶやいたりといったことができるようになります。この場合、電話会社のお世話になることは一切ありません。通信料は無料ということになります。つまり電話として使わない使い方ができるようになっているのがスマホなので、電話会社が独占的に販売するということは本来おかしなことなのです。実際に、フィリピンの知人に尋ねてみたところスマホはこの状態で、つまり電話としては使えない状態で販売されている、ということでした。

いかがですか?異文化のニオイがしますね(笑)。で、ハナシは続きます。

コンビニでのWiFi接続とそこからつながっているインターネット回線が高速な場合には、遠くの誰かと話しをすることだってできます。しかもお望みなら、お互いの顔を見ながら話をすることができます。もちろんこの場合も、通話料金は必要ありませんし、パケットも気にする必要性はありません。タダということになります。

simカードそうはいっても、自宅や会社で高速のインターネット回線を引いてある場合を除けば、ストレス無く通話できるような「Wifi+インターネットを」開放している穴場(笑)は、そう多くはありませんので、この状態では少々不便です。やはり、どこからでもインターネットにつなぎたくなりますよね。

その場合に必要になるのがSIM(シム)と呼ばれている部品で、どの電話会社の通信網に接続するのかの情報は、この部品に書き込まれています。で、フィリピンでは、このSIMは、電話会社で購入するものなのだそうです。そうです、どのスマホを使うかという選択と、どの電話会社を使うのか(あるいは電話会社の通信網は使わないのか)の選択肢が独立して別々になっている、ということです。SIMをスマホに取り付けるのは簡単にできるようになっていますが、電話会社の窓口でもやってくれるところがあるようです。

さて、このSIMをスマホに差し込むと、電話会社がビルの屋上などに設置しているアンテナと無線でつながりますので、今度は、その電話会社のお世話になるわけで、もちろん使用料金が発生します。参考までに、ガラ携にもSIMが使われていますが、こちらの場合は交換することが前提ではありませんので、電話機を分解しないとその姿を見ることはできないようです。

僕は、フィリピンには渡ったことがありませんが、スマホを使っている人のほとんどは、SIMとは何かをなんとなくでも理解していると想像します。すると、通話などの通信料金を抑えるための工夫も自然と広がりますから、電話番号を使わないでインターネット通話することも広がっているのではないかと思うのですが、どうでしょう?

日本のように、スマホは電話機と同じで電話会社が主に販売してSIMのような細かなことは気にしなくてもよいような仕組みと、フィリピンのようにスマホとSIMは最初から別売りになっている国。それぞれに一長一短だとは思いますが、みなさんはどう思われますか?

 

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